・「化粧水」「美容液」「乳液」「クリーム」に含まれている成分
・その成分が脱毛に与える影響
アルコール(エタノール、グリセリン)が配合されているため、火傷、色素沈着の可能性が高まる
「脱毛は肌へのダメージあるから、その前に保湿しておいた方が良さそう」と思ったことはありませんか?
サロンでは脱毛前にローションを使用しますが、専用の商品で「脱毛の効果を高めるため」「火傷防止」などで使用されています。市販の商品は脱毛前に使用しないでください!
その具体的な理由を解説していきます。
なせなら、アルコールと熱源が交わることによって肌へのダメージが起こるからです。
肌へのダメージとは、「やけど」「色素沈着」です
アルコール一つとっても、多くの名称があり、把握するのは困難でしょう。
化粧水等に含まれるアルコールとは分類の総称で、
その中に
「エチルアルコール」
「グリセリン」
などが存在します。
お酒も「アルコール」ではなく「エチルアルコール」となります
アルコールに熱源が触れることで、引火することは想像がつくと思います。
コロナのニュース関連でも、消毒用エタノールによる火災なども最近のトピックスに上がっています。
今回は、その中でも化粧品に多く配合されている
について触れていきます。
それでは「アルコール」「グリセリン」について、またそれら二つを配合する目的に少し触れてみましょう!
アルコール グリセリンとは
アルコール類の総称
アルコール,エタノール,エチルアルコールと呼び方は違いますが同じものです。
「アルコール」の広義には,エチルアルコール,メチルアルコール,プロピルアルコールなどがあります。
しかし,一般的にはアルコールといえば,エチルアルコールをさします
3価のアルコールの一種
食品添加物として、甘味料、保存料、保湿剤、増粘剤などの用途がある。
医薬品や化粧品には、保湿剤・潤滑剤として使われている
。
化粧品のアルコールを配合する4つの目的
清浄 | ふきとりの化粧水などは、肌に残った皮脂やよごれ、色素などを浮かして取り除くことができます |
殺菌 | 防腐効果があります |
収れん | 肌を引き締める効果があります |
清涼 | アルコールは蒸発するときに熱を奪うので、肌にスーっとした爽快感を残すためです |
可溶化 | 水や油には溶けにくい成分や香料、色素を溶かして化粧品の中に均一に混ぜる効果があります |
アルコールの目的として様々な役割があります。
夏に味わいたいスーッとした感じ(清涼感)
乾燥肌には必須のクリーム(可溶化)
化粧品にアルコールが必須の成分なのかがよくわかります。
【スキンケアグッズの一般的な分類】
・化粧水
・美容液
・乳液
・クリーム
スキンケアグッズの大きな役割についてみていきましょう
スキンケアグッズの大きな役割とは
【化粧水】
- 肌に水分与えるもの(潤い補給)
- 次のスキンケアアイテムが浸透しやすくするもの
美容液
- 保湿の仕上げのアイテムで、油分と水分をバランスよく配合しているのが特徴です。
- 油分で膜を作ってフタをすることで、化粧水や美容液で与えたうるおいが蒸発することを防ぎ、水分保持力を高めることができます。
乳液
- 保湿や美白、シワ対策など、目的に合わせた集中的なケアをするためのプラスワンアイテムです。
クリーム
- 油分を補う役割があります。
(乳液よりも油分が多く含まれているので固い触感ですが、乳液と役割は同じです)
実は上記で記載した「化粧水」「美容液」「乳液」「クリーム」には
引火性のあるアルコール成分が入っています。
Amazon各ベストセラー商品に含まれる成分を実際にみていきましょう
【化粧水】
全ての表記で左から順に配合成分が多い順になっています。
化粧水の目的は、肌に水分を補給する役割のため、80〜90%は水分となっていますが、
「グリセリン」が次に多く含まれています。
「フェノキシエタノール」はエタノールと記載されていますので、アルコールです。
「〜ノール」は、アルコール類と認識してもいいでしょう。
【美容液】
「無水エタノール」は、水分をほぼ含まない純度の高いエタノールのこと
洗浄力が高く、あっという間に蒸発する性質を持っていることから、水拭きができない電気製品などによく使用されています。
刺激が強く、肌に直接つくと水分を奪ってしまう性質もあります。
アルコール濃度が高いため、消毒力も強いと思われがちですが、
瞬時に蒸発してしまうため、逆に消毒には向いていません。
「イソプロピルメチルフェノール」は、アルコール分類ではありませんが、ハンドソープ、石鹸などに配合されていて、引火性がありますので、入浴後、手洗い後の洗い残しに注意が必要です。
以下PDFの最下部に「引火性あり」と記載あり
【乳液】
「ペンチレンアルコール」は、2価アルコールとされ、油と水を溶かす溶剤目的で化粧品に多く使用されています。「可溶化」に必須。
【クリーム】
やはりグリセリンやなどアルコール類が多く入っていますね。
でもサロンでは施術前にジェルを塗っているけどあれはどうなのでしょうか?
サロンでは施術前のジェルを塗るけどいいの??役割は?
脱毛ジェルは、どのジェルを使用するかによって成分が変わってきます。
共通して言えるのは、主な成分は水と保湿剤であるということです。
保湿剤の成分としてはやはり「グリセリン」が配合されていることがあります。
中には、「ノーグリセリン」の化粧品もあります。
①肌の保護
脱毛ジェルを塗ると、脱毛機のライトやレーザーから肌を守ってくれます。脱毛はライトやレーザーを皮膚に照射して毛根に熱ダメージを与えるので、表面の皮膚に少なからず負担をかけてしまいます。
実際に、この熱による刺激が痛みに繋がっています。肌が弱い方であれば、痛みを強く感じるだけでなく、肌が赤くなったり軽い火傷が起きたりします。
②脱毛効果アップ
肌の水分は脱毛機から照射されるライトやレーザーの通りをよくします。ジェルで肌を潤せば、ライトやレーザーが毛根まで届きやすくなるので、脱毛効果が得られやすい状態となります。
③潤滑剤
脱毛機の照射面を肌の上で滑らせながら照射していくマシンがあります。
そういった脱毛機の場合、ジェルが潤滑剤の役割を果たしてくれるので、お手入れがスムーズです。
ジェルが塗られていない状態で脱毛機の照射面を滑らせると、肌をこする状態になるので摩擦で肌を傷めてしまいます。
④美肌効果
美肌成分が配合された脱毛ジェルを使用する脱毛サロンはたくさんあります。そのため、脱毛しながら肌をワンランク上の美しさにすることも可能です。
安全性の高いジェルを使用している脱毛サロンが多いですが、なかにはアルコールや防腐剤が入っているジェルを使用しているところもあります。
敏感肌の方は肌への刺激となってしまうことがあるので、サロンにカウンセリングの段階で確認しましょう。
サロンは安全に配合された専用の脱毛ジェルを使用していますので、一般的に売られている、保湿剤、化粧水の使用してからの脱毛はやめましょう。
まとめ
脱毛時に化粧水などがついてはいけない理由を説明してきました。
アルコール類が入っているから、化粧品はよくないと言っている訳ではありませんし、上記で説明した商品も実際に使用しておりリピート商品でなくてならない商品です。
化粧品や衣服を含めた生活用品に「アルコール」必要不可欠の存在であることは間違いありません。
あくまでも化粧品が肌に付着した状態での脱毛は火傷や色素沈着が伴う可能性があるといった内容になります。
また、化粧水等以外でも、皮脂や汗、砂やほこり、日焼け、飲酒なども脱毛時の火傷や効果の妨げになりますので注意が必要です。
せっかく時間やお金を割いての脱毛で、効率よく効果を出すためには事前準備が必要ですので、計画を立てた脱毛を行っていきましょう。
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